近年世界的に注目される人工知能(AI)。創造の伴走者としてのAIの可能性を探究する必読の特集号!
特集 AIとの共創 ヴィジュアル表現に見る生成と創造
グーテンベルクによる活版印刷術の実用化、写真技術の発明、ゼロックスのコピー機の登場、パーソナルコンピュータとDTPの普及など、印刷メディアは産業の発展とともに絶えずテクノロジーを受け入れ、進化を続けてきた。そして、その時々の美意識や価値観を反映した新たな表現が登場し、グラフィックデザインと呼ばれるものの骨格がつくられていった。
しかし、インターネットの登場に始まる社会の急速な情報化により、テクノロジーを手放しで導入することを疑問視する人々も出てきた。クリエイティブの分野ではさまざまデジタルツールの登場によって自由な表現の場がひらかれていったが、ツールを活用すれば誰もがそれなりの完成度のアウトプットを実現できてしまうことで、ネガティブな状況も生まれた。身体性の欠如、表現の単一化……創造性とは何かを問う議論や対立構造をつくろうとする人たちの考えの根本には、テクノロジーが人間の役割を奪うといった産業構造の変化に対する不安もあるのかもしれない。
近年世界的な話題となっている人工知能(AI)による創造活動についても、その誌では、AIを人と対立するものではなく、創造の伴走者として捉え、その可能性を探ってみることにしたい。
インターネットやスマートフォンがわたしたちの生活にとって当たり前の存在になったように、近い将来、AI技術は日常生活のあらゆるところに浸透し、クリエイティブの分野でも必要不可欠なものとなるだろう。AIの導入により社会の効率化が推し進められていったとき、表現の担い手たちが果たすべき役割とはどんなことだろうか。デザイナーの職能とはどのように変化していくのか。本特集ではそうした疑問を起点に、AIとヴィジュアル表現をめぐる動向を取り上げていく。
編集:アイデア編集部
定価(税込):3,960円
発売日:2023年12月08日
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