アイデア No.411(2025年10月号)
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【特集】
書のかたち、文字のデザイン
アラビア書道とタイポグラフィから読みとく造形文化

アラビア文字は、精神性と造形性を兼ね備えた文字体系として、約1400年にわたりイスラーム世界の文化と信仰を支えてきた。もともと口承で伝えられていた聖典クルアーンを、その理念の崇高さにふさわしい視覚表現へと昇華する営みのなかで、アラビア書道は発展を遂げた。偶像の使用が制限される文化的背景のもと、文字そのものが意味と美を兼ね備える視覚表現として尊重され、とりわけモスクやマドラサといった宗教建築では、幾何学文様や植物文様と並び、壁面やドームを彩る装飾として空間に精神的な深みと象徴性を与えてきた。

しかし、この文字体系は、連綿とつながる筆画や複雑な字形の変化ゆえに印刷への適応が難しく、活版化はヨーロッパ諸言語に比べて遅れた。ムスリムによる本格的な活版印刷が始まったのは18世紀であり、カリグラフィの美を損なわずに機械的な複製を可能にするという大きな課題を伴っていたのである。

今日では、こうした制約を超えて、伝統と革新を横断する多彩な試みが生まれている。古典の精神を現代的に再解釈する書家や、デジタル環境におけるフォント設計やレイアウトを探究するデザイナーなど、いずれも線の伸びやかさやリズム、字間や余白の美を保ちながら、ポスターやロゴタイプ、ブックデザインなど現代の視覚文化へと書の遺産を受け継いでいる。

本特集では、アラビア書道の源流と美学をたどる第1章「カリグラフィ」と、近代以降の活字化と現代的展開を探る第2章「タイポグラフィ」の2部構成で、この文字が築いてきた造形文化の系譜を描き出す。宗教的背景から生まれた書の文化が、いかにして時代と技術を越えて生き続けているのかを考えながら、文字の「かたち」と「意味」をあらためて見つめたい。

・「デジタル版/digital version」「紙版/print magazine」の2種類がございます。プルダウンでいずれかをご選択ください。
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企画・構成:アイデア編集部
デザイン:LABORATORIES(加藤賢策、鎌田紗栄、小泉桜)

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アイデア No.411(2025年10月号)| 株式会社誠文堂新光社 (seibundo-shinkosha.net)